須田晶子です。
皆様、GWをいかがお過ごしでしたか。
少し間が空きましたが、GW前の先月4月25日、東京弁護士会の山下敏雅先生による「LGBTに関する研修」を受講しました。
最近では、LGBTという言葉がマスメディアでも頻繁に登場するようになり、ご存じの方も多いと思いますが、L:Lesbian(女性同性愛者)、G:Gay(男性同性愛者)、B:Bisexual(両性愛者)、T:Transgender(トランスジェンダー=生物学的性別と自認する性別が一致しない人)の頭文字をとったもので、性的少数者を指す言葉として使用されています。
ただ、実際は、セクシュアリティはこうした言葉で説明し尽くせないほど多種多様なことから、最近では、SOGI:Sexual Orientation& Gender Identity(性的指向と性自認)と表されるようになってきているとのことです。
今回の研修で山下先生が強調されたのは、LGBTの方が直面する法律問題といっても、必ずしも特殊な問題ではなく、例えば、相続、お金の貸し借り、保険のことなど、誰でも直面しうるような問題である、ということです。
実は、私は昨年も、大阪弁護士会の南和行先生によるLGBT研修を受けたのですが、その時にも、ごくごく一般的な相談の背後に、性の問題が潜んでいることがある、ということを教えていただきました。
生物学的性別、性自認、性的指向の組合せは本当に多種多様で、身体の性と性自認が一致する人(シスジェンダー)、性的指向が異性である人(ヘテロセクシュアル)は、人数としては多いかもしれませんが、様々な組合せの一つにすぎません。
また、そもそも、例えばどこまでがヘテロセクシュアルでどこからがホモセクシュアルか、といった区別は明確に線引きできるものではありません。
LGBTの社会運動の象徴として、6色(もともとは8色)の虹のレインボーフラッグが活動の象徴として使用されています。
空にかかる実際の虹は、色と色の境目があいまいで、どの色もきれいですよね。レインボーフラッグの考案者が、そのような意味まで込めていたのか、私は不勉強で分かりませんが、セクシュアリティも、その区別はあいまいで、どの人も同じように尊重されるような社会になってほしい。そんな理念にぴったりのシンボルだと思いました。